The 8th Sin (2007)
①クサさ ★★★★☆
②高揚感 ★★★☆☆
③衝撃度 ★★★☆☆
④演奏力 ★★★☆☆
⑤構成力 ★★☆☆☆
⑥ジャケ ★★★★☆
⑦満足度 ★★★★☆
スウェーデンのパワーメタルバンド、Nocturnal Ritesの8thです。タイトルは8番目のアルバムというのとキリスト教の七つの大罪をかけているのでしょう(シックスセンス的な意味で)。
とにかく冒頭2曲がキラーチューンであり、それらの評価でこのアルバムの評価が決まってしまうのではないでしょうか。個人的にはクリティカルヒットだったので、必聴アルバムだと思います。
その他の曲もキャッチーですが、メタル的衝動にはやや欠くのでストイックなメタルヘッズにはあまり受けないのかもしれませんね。
#1 Call Out To The World★★★★★
なんとキャッチーでクサいサビなのでしょう!ちょっと日本のV系にあってもおかしくない曲調な気はしますが、それをタイトな演奏と雄々しいヴォーカルでやられるとは!格好いいですね。久々に胸にぐっと来た一曲。
#2 Never Again★★★★☆
これまたキャッチーな一曲。イントロはちょっとダンスっぽい雰囲気を取り入れていますをメタルでもままあるコード進行ですが、やはり盛り上がりますね。Cメロやギターソロはもう少し盛り上がりがあってもいいかも。
#3 Not The Only★★★☆☆
じんわりと聞かせる系のスローナンバーです。サビもキャッチーですが、やや地味。ギターソロのほうがカッコよくていいかな。
#4 Tell Me★★★☆☆
最初は地味なスタートをしますが、内容はかなり力強い勇壮な曲です。ブリッジからクサく、コーラスの最後の「Tell me now」のところのメロディーがアツいですね。
#5 Not Like You★★★☆☆
アップテンポなメタルナンバー。珍しくイントロでツーバスドコドコが聴けます。Bメロのメロディーのコードへの重ね方がなんともクサいですが、サビは地味め。
#6 Leave Me Alone★☆☆☆☆
彼らにしては地味な曲ですね。こういうタイプの曲だとテクニックをあまり主張しない彼らの様なタイプだとちょっと聴き飽きするかも。
#7 Till I Come Alive★★★☆☆
ヘヴィなスローナンバーです。全体に地味めながらもサビはアツくてエモーショナル。
#8 Strong Enough★★★☆☆
メタル的要素は強めなのですが、サビでちょっとありがちなコードに頼り過ぎかな。メロが弱め。一方でどちらかというと楽器隊のほうが聴き応えがある一曲。
#9 Me★★★★★
ピアノに載せたバラードです。エモーショナルなヴォーカルが満喫できます。最後は女性ヴォーカルとのデュエットで目頭を熱くさせます。予想可能なメロディーであることを含め、良くも悪くも一般受けな曲ですね。大好きですけど。
#10 Coming Home★★★☆☆
ボーナストラックです。悪くはないのだが#2の下位互換という雰囲気はあります。ちょっとメロディーのインパクトに欠くかな。
#11 Pain & Pressure★★☆☆☆
本作の中ではかなりシリアスな曲です。彼らにキャッチーさを求めている向きには微妙かも。一方でメタル的シリアスさを求めている人には受けるかも、という曲ですね。もうちょい楽器隊が主張すれば化けたかも。
#12 Fools Parade (outro)★★★☆☆
ありがちなコードですが、インストに使うのは珍しいかな。ギターが暴れるのを聞くことができ、突然静かになるのもいい感じですね。