Knowledge Machine (2010)
①クサさ ★★★★☆
②高揚感 ★★★★★
③衝撃度 ★★★★★
④演奏力 ★★★★★
⑤構成力 ★★★★☆
⑥ジャケ ★★★★☆
⑦満足度 ★★★★★
ブラジルのプログレッシブ・メタルバンドCaravellusの2ndです。流石にマイナーバンドだけあって音質は微妙なのが残念ですが、時に激しく、時に複雑に刻むリズムのドラム、速弾きも聴かせ方も上手いギター、ギターに負けないキーボードとレベルが高いです。ちょっとヴォーカルは線が細いですが…。
また曲構成は複雑ですが、サビはサビとわかりやすく、またどの曲も一箇所くらいはかなりクサいところを入れてくれているのが魅力です。複雑すぎる曲構成も技術の現れですが、ちょっとやりすぎかな、という気もしますね。
#2 Corsairs In Black★★★★☆
複雑なリズムを刻む、悲壮感の強い曲ですが、ツーバスドコドコのサビはなかなかメロディアスで悪くありません。間奏のブラストビートやギターソロ、キーボードソロは相応にレベルが高いです。
#3 When The Night Has Fallen★★★☆☆
変拍子をふんだんに取り入れた曲です。クリーントーンのギターやピアノも使っているためヘヴィさよりも幻想的な感じが強いです。ギターとベースのユニゾンも多く、レベルが高いです。
#4 Beyond The Skies★★★★☆
Bメロに当たる部分?がクサいほか、サビもスピーディーでクサく悲壮感もありいい感じです。間奏にちょっとラウンジっぽい雰囲気のところもあったり、なかなか面白いです。
#5 The Devine Comedy★★★☆☆
スローナンバーです。hihiAまで到達するなかなか強烈なハイトーンスクリームが聴けます。ちょっとリズムを複雑にしすぎて曲が掴みづらいのが難点ですが、個々のメロディーは結構良いです。4分半頃からのちょっとモダンな雰囲気のピロピロギターソロはなかなか聴き応えがあります。
#6 Beyond The Mask★★★★☆
スピードナンバーです。勇壮なイントロは若干ネオクラ風味のキーボードが走ります。サビメロは地味ですが、間奏はピアノ、ギター、ベースそれぞれに聞きどころがあって良い感じですね。
#7 Wherever I Am★★☆☆☆
プログレッシブではないという意味で普通のバラードです。静かでなかなか一般受けですが、もうちょっとクサくても良かったかな。しっとり系ですね。
#8 Dance Of Damnation★★★★☆
ネオクラシカルなスピードナンバーです。サビもまあまあいいのですが、何よりBメロのクサさと展開が素晴らしく、何度も繰り返し聴きたくなります。
#9 Knowledge Machine★★★★☆
16分近くに及ぶ大曲です。Bメロに当たる部分がクサく、エモーショナルです。サビと思われる場所はやや地味ですが。案外長さを感じさせない構成力はさすがです。12分からのブラスやマリンバの音が入る展開はちょっと意外です。