メタルもいろいろあるけれど

メタルを中心とする音楽に関して書くブログです。

The Shadow Cabinet (2006)


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①クサさ ★★★☆☆

②高揚感 ★★★★★

③衝撃度 ★★★★☆

④演奏力 ★★★★☆

⑤構成力 ★★★★☆

⑥ジャケ ★★★★★

⑦満足度 ★★★★☆

 

デンマークのフォーク・メタルバンドWuthering Heightsの4thです。相変わらずメロディーが耳に残るようなわかりやすい曲はないのですが、今回はかなり力強さがあるというか、メタメタしていて高揚感のある曲が多いです。ニルス・パトリック・ヨハンソンのヴォーカルも太くなっていてききごたえがあります。しっとり系なのはラストナンバーくらいでは(これすら最後は感情を煽るように終わりますが)。ハズレ曲が少なく、アツくなれる佳作だと思います。一方で彼ららしいフォーク感は比較的薄めかも。

 

#1 Demon Desire★★★★☆

ピアノを交えた衝撃的なイントロから始まります。メタル感、力強さが満載の曲です。クサさはありませんが、血沸き肉躍る感じがしますね。間奏のギターソロはなんとなくフォークメタルの感じを出しています。

 

#2  Beautifool★★★★☆

緩急はありますが、全体的に見ればスピードメタルよりの曲です。ギターソロがクサめですし、最後のサビ?はそれなりのクサみがあります。何よりアツくて高揚感のある曲です。

 

#3 The Raven★★★☆☆

ゆっくりなフォークメタルかと思いきや結構スピードが出たり展開が目まぐるしいです。2分台の、ラプソディーのようなコーラスが入るところからギターソロにかけてがいいですね。

 

#4 Faith - Apathy Divine Part i★★★★☆

また構成が目まぐるしくて曲の違いがつきにくいのですが、6分頃のクライマックスに向けて劇的に仕上がる曲です。アウトロはケルティッシュです。

 

#6 Snow - Apathy Divine Part ii★★★★☆

こちらの方がスピードメタルよりの曲です。スピード部分のピロピロギターといいヴォーカルのメロディーといいクサめです。5分付近のコーラスとの応酬はクライマックスです。

 

#7 Sleep★★★★☆

このバンド、最初の始まり方から曲の構成が全く予測できないのですよね。静かな曲かと思いきや3分ごろからクワイアを交えたスピードナンバーとなり、ギターも含めてかっこいいです。素直に高揚感は高めたまま終わるところは意外ですね。

 

#8 I Shall Not Yield★★★★☆

これも最後の方に向かってどんどん盛り上がっていくスピードナンバーになります。ところどころのキーボード?がケルティッシュなほかはメタル感が強いですね。

 

#10 Carpe Noctem - Seize The Night★★★★☆

全体的にフォークメタルというよりネオクラシカルメタルっぽく聞こえる曲だと思います。スピードパートも多く、悲愴感漂うところも多いのですが、前向きなパートもあり、聴き応えがあります。

 

#11 Midnight Song★★★★☆

クラシカルな雰囲気の哀しみに満ちたバラードです。スピードナンバー中心に配しておいてこうした曲で締めるのもいいですね。

 

 

ザ・シャドウ・キャビネット

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