メタルもいろいろあるけれど

メタルを中心とする音楽に関して書くブログです。

Sanctus Ignis (2001)


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①クサさ ★★★☆☆

②高揚感 ★☆☆☆☆

③衝撃度 ★★★★☆

④演奏力 ★★★★☆

⑤構成力 ★★★★★

⑥ジャケ ★★★★★

⑦満足度 ★★★★☆

 

フランスのシンフォニックメタルバンド、Adagioの1stです。ストリングスやピアノ、ハープシコードを多用した悲愴感漂う曲が特徴です。まだプログレッシブな曲は控えめで、#1や#7のようなわかりやすいナンバーも多いです。どの曲もマイナー調ですが、こうした悲愴感・哀愁シンフォが好きな人にはたまらないと思います。

 

 

 

#1 Second Sight★★★★☆

Bメロに入るピアノの音と、サビ前のシンフォニック感がいいですね。サビは哀愁ただようクサいメロディーがたまりません。間奏はハープシコードの音がいかにも物悲しげでいいですね。

 

#2 The Inner Road★★★☆☆

サビはコーラスとの絡みが美しく、拍子が掴みづらいです。間奏のギターはなんとなく中東風な香りがありますね。最後はシンフォニックな音の渦に飲み込まれて終わります。

 

#3 In Nomine…★★★☆☆

牧歌的な笛の音とハープシコードの音、ストリングスの音から始まり、激しい音でギターが口火を切ります。なんとも哀愁あるAメロがいいですね。最後はハイトーンhiDで締めます。

 

#4 The Stringless Violin★★★★☆

物悲しいクラシカルな音で始まるお得意のパターン。Aメロはピアノをバックグラウンドとしているのでなんとなくおしゃれな雰囲気。Bメロから盛り上げていき、サビに突入します。ただ、サビのインパクトが薄いかな、とは思いますが、間奏を楽しむ曲なので気になりません。間奏のギターの悲愴感はまた癖になりますね。ヴォーカル、hiFまででるんですね。

 

#5 Seven Lands Of Sin★★★☆☆

比較的シンフォニックさは控えめな曲で、とにかく変拍子が多用されている不思議な曲です。5分頃からは荘厳な雰囲気になり、鐘の音もなったのち、摩訶不思議なキーボードの世界に誘われます。ラストはhiGのハイトーン。

11分超えの大曲を全く飽きさせずに聞かせる構成はすごいですね。

 

#6 Order Of Enlil★★★☆☆

中東風のメロディーを使ったインストです。でも音はシンフォニックメタル。最後の方は超絶ピロピロギターも聞けます。

 

#7 Sunctus Ignis★★★★☆

期待感を煽る悲愴感に溢れたピロピロギターとハープシコードの響くイントロから始まるスピードナンバーです。サビはhihiAも出て、高揚感もあります(それにしてもどんどん音域高くなるな…)。タイトルナンバーにふさわしい盛り上がる曲ではないでしょうか。

 

#8 Panem et Circences★★★☆☆

これも比較的わかりやすいスピードナンバー的イントロですが、Aメロは複雑なリズム。サビは何か中途半端ですが、楽器隊がうまくまとめてくれる感じです。

 

#9 Immigrant Song★★★☆☆

レッド・ツェッペリンのカバーで、何かが始まることを予感させるようなインストです。シンフォニックなバックグラウンドに、ところどころ入るピロピロギターがいいですね。しかし何かが始まりそうでフェードアウトしてしまうのはなんか物足りないですね。


#10 Niflheim(2001demo)★★★☆☆

ノイジーなギターとクラシカルなピアノが出てくる曲です。3分くらいのところのギターがくさくて良いですね。

 

 

サンクタス・イグニス

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