Angels Cry (1993)
①クサさ ★★★☆☆
②高揚感★★★★★
③衝撃度 ★★★★★
④演奏力 ★★★☆☆
⑤構成力 ★★★★☆
⑥ジャケ ★★★★☆
⑦満足度 ★★★☆☆
ブラジルの至宝と言われるメタルバンドの1stです。クラシックを大胆に起用したメタルの先駆けと言われ、非常に評価の高い作品です。聞いてみると必ずしもクラシッククラシックしてるわけでもないのですが、要素は感じます。
この時点ではドラムも代打、ギターもほとんどキコ・ルーレイロが弾いていてラファエル・ビッテンコートはその技術から殆ど弾かせてもらえなかったらしいです。Secret garden ツアーでは相応に上手かったから成長したんですね。
全体としてはCarry onの出落ち感が強いです。タイトル曲もそこまで盛り上がらないし。しかし極めて優れた曲が幾つかあればアルバムの評価なんて決まってしまう、そんな作品だと思います。
#2★★★★★ Carry On
ANGRAと言えばこれ。序曲の#1から高揚感を高めてきて最初のギターリフが入った段階で既に衝撃的。しかしポイントはやはりBメロの「The unknown ways are on your mind」のところのクサさと最後のサビでしょう。サビ自体はそこまでクサイわけではありませんが、高揚感はすさまじいです。
なお、本曲自体はあまりクラシカルではないですね。
#3★★☆☆☆ Time
本作のPVが作られていることから、一般受けなのでしょうか。前曲からの勢いを削いでしまう感じはありますが、BGMにするには悪くない曲なんですよね。最後はアンドレ・マトスのハイトーンが存分に楽しめますし。
#4★★☆☆☆ Angels Cry
スピードナンバーかつクラシックの引用があるということで人気の曲ですが、個人的にはなんとも微妙なポジションの曲です。ヴァースでテンポが落ちるのも、間奏直後にテンポが落ちるのもなんか微妙。イントロの疾走感と最後のサビの盛り上がりが聴きどころ。
#6★☆☆☆☆ Never Understand
彼らの中でもラテンのテイストを取り入れた楽曲の走りと思われます。間奏にベースソロがあったり実はテクニカル。
#8★★☆☆☆Streets of tomorrow
地味な曲ですがサビは案外クサいですね。
#9★★★★☆ Evil Warning
クワイアから始まる疾走シンフォニック曲。全体的に格好良く、間奏のギターソロがクサいです。
#10★★★★☆Lasting Child
後半の幻想的な音作りが素晴らしいです。余韻を残しながら終わります。