メタルもいろいろあるけれど

メタルを中心とする音楽に関して書くブログです。

Welcome to Paradise (2019)


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①クサさ ★☆☆☆☆

②高揚感 ★★☆☆☆

③衝撃度 ★★☆☆☆

④演奏力 ★★★☆☆

⑤構成力 ★★★★☆

⑥ジャケ ★★☆☆☆

⑦満足度 ★★☆☆

 

スウェーデンのパワーメタルバンド、NorthTaleの1stです。全体に粒揃いな北欧スピードメタルで、Sonata Arcticaはやっぱり初期!みたいな方には(それほどのハイトーンはないにしても)琴線に触れるところがあると思います。

 

1. Welcome to Paradise★★★★★

淡々と早い刻みが疾走感を増すスピードナンバーです。サビの高揚感はかなりレベルが高いです。最後のサビで静かにピアノの上に乗るところ、音が上がるところ、ハイトーンのコーラスなどは狙われているのだと知りつつ興奮しますね。

 

2. Higher★★★☆☆

前曲に比べるとテンポは劣りますが、十分気持ち良いノリの曲です。Bメロがクサく、サビも北欧メタル感があって良いです。間奏は悲壮感のあるクラシカルな雰囲気のものです。

 

3. Follow Me★★★★★

イントロからしヴィジュアル系にありそうなクサい曲調です。Bメロからサビにかけてもクサクサで高揚感もあります。間奏はピロピロギターもさることながら、メロディーを奏でるベースにも注目。

 

4. The Rhyrhm of Life★★☆☆☆

比較的ヘヴィさを押し出した曲です。カッコいいですね。サビのメロディーはなかなか良いですし、間奏のギターはエモーショナルで良いです。

 

5. Time to Rise★★☆☆☆

クサさで攻めるよりも、淡々としたカッコよさで押す感じの曲です。間奏の速弾きギターソロがかっこいいです。

 

6. Way of the Light★★★☆☆

しっとりしたスローバラードです。まぁこういう曲調だとなんでもよく聴こえちゃうんですけど、サビはクサイです。アカペラパートも良し。

 

7. Shape Your Reality★★★★★

スピーディーでポジティブなナンバーです。サビ後半がクサく、たまりませんね。ギターソロも技術をアピールするばかりではなくクサさを出しています。

 

8. Everyone's a Star★★★☆☆

ロックンロールな感じの曲です。サビはお得意の北欧感でくさく聞かせてくれます。

 

9. Siren's Fall★★★☆☆

緊迫感に満ちたリフから始まるマイナー調の曲です。Bメロがクサくて良いです。サビはわかりやすい感じですね。間奏のキーボードとギターとの応酬に聴きごたえがあり、北欧感が出ています。

 

10. Bring Down the Mountain★★★☆☆

全体にハードロック寄りの曲ですが、Bメロのギターの刻みは印象的。サビは非常にキャッチーで万人受けしそうな雰囲気です。

 

11. Playing with Fire★★★☆☆

無難に良い曲ですが、インパクトには残りにくいかな。イントロや間奏に漂う荘厳な雰囲気とメロディーラインのキャッチーさが妙にミスマッチな感じはあります。

 

12. If Angels Are Real★★★★☆

気持ち良い疾走ナンバーです。マイナー調で始まりますが、Bメロはクサクサでサビは突き抜けるように明るいです。サビメロにもう少し高揚感があったら★5だったかな。

 

13 Even When★★★☆☆

静かなバラードです。アコギとストリングスに載せてしっとりと始まり、オーケストラアレンジが入って 荘厳に締めます。曲単体で見れば地味ですが、アルバムの中で見るとずっとテンポの良い曲が続いてきた中で良いアクセントになります。個人的にはもうひと盛り上がり欲しかったですが。

 

 

Endeavour Through thorns (2006)


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①クサさ ★☆☆☆☆

②高揚感 ★☆☆☆☆

③衝撃度 ★★★☆☆

④演奏力 ★★★☆☆

⑤構成力 ★★★★☆

⑥ジャケ ★★★★☆

⑦満足度 ★★★☆☆

 

ブラジルのブラック・デスメタルバンド Eternal Maledictionの1stです。

疾走一辺倒ではなく、ミドルテンポパートが多く、時にアコギやクリーントーンボイスも使う構成力は評価に値すると思うし、飽きにくいと思います。ただ、その分聞いたときの爽快感はやや劣るかな。

 

#1 Flames Of Humanity★★☆☆☆

疾走して始まりますが中途は様々なリズムに変わります。最後はまた疾走しますが、最初とコード進行が違いますね。

 

#2  Burning Inside The Purity★★★★☆

ワルツメタルで、途中ではリズム感が狂わされます。真ん中ではアコギのしっとりした音の中グロウルやウィスパーボイスがあったのち、叙情的なギターが流れます。

 

#4 Ashes★★★★☆

哀愁漂うギターの上にグロウルが乗るバラード?です。

 

#5 Exist★★☆☆☆

本作一番の長尺曲です。基本はスローテンポな曲ですが、アコギパートあり、不協和音パートあり、リズムの転換あり、疾走パートあり、と何でもありです。その分まとまりがないかなぁ。こういう曲の構成を記憶して演奏できるってすごいな、と思いますね。

 

#7 Killing The Masks★★★★☆

これもなかなかの長尺曲です。前半のツインギターの呼応するような絡みがかっこいいです。中盤の6拍子に変わる部分など、もはや声明ですね。

 

#9 As Faith Dissolves...★★★☆☆

次の曲への序曲となる嵐の前の静けさです。

 

#10 Shadows Of A Past★★★☆☆

本作中最もヘヴィな曲です。緩急をつけようとするのもいいですし、クリーントーンデスヴォイスの掛け合いも良いですが、最後くらいはスピードで突っ走っても良かったかな。

Brainworms I (2008)

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①クサさ ★★☆☆☆

②高揚感 ★★★☆☆

③衝撃度 ★★★★☆

④演奏力 ★★★★★

⑤構成力 ★★★★☆

⑥ジャケ ★★★☆☆

⑦満足度 ★★★☆☆

 

 

ANGRAの創設時からのメンバー、Rafael Bittencourtのソロプロジェクトです。ANGRA以上にプログレッシブさを強調した曲調になっています。Rebirth以降のキャッチーなナンバーにはだいたいEduが絡んでいたことを思うとまぁ納得かな。彼のヴォーカルについてはAurora Consurgensのボーナストラックで示されていたので安心でしたが、曲の方は正直微妙だったので今作も不安でしたけれども、キラーチューンは無いながら平均的にいい感じの曲を揃えてきています。

 

#1 Dedicate My Soul★★★☆☆

オープニングにふさわしい高揚感のある曲です。かなりテクニカルでスリリングな曲でありながら、ブラジルの民族的要素も感じられるのはさすがです。

 

#2 Holding Back the Fire★★★☆☆

サビがクサいです。全体には#1よりも直球目ながら感想はやはりプログレッシブな感じです。

 

#3 Torment of Fate★★★☆☆

大胆に打ち込みを取り入れた実験的な曲です。サビはわかりやすいかな。しかしリズムはわりと一辺倒ですね。

 

#4 The Dark Side of Love★★☆☆☆

ちょっと凝りすぎてわかりにくい曲かな。サビの印象よりギターソロのほうが明快です。

 

#5 Nightfly★★☆☆☆

ブラジル民族音楽を大胆に取り入れつつ、プログレッシブメタルを展開した曲です。そのぶんサビがどこなのかいまいちわからなくなっており、そこはマイナスかな。

 

#6 The Underworld★★★☆☆

カッコいい曲です。高揚感が高く、本作でも一番くらいのメタルナンバーではないでしょうか。

 

#7 Faded★★★★☆

静かながら不穏な感じもあるバラードです。メタルではないけれどいろいろな楽器を取り入れていていい感じです。最後の盛り上がりは涙腺を刺激しますね。

 

#8 Santa Teresa★★★☆☆

バイオリンの音が船着き場近くの酒場のような雰囲気です。全体には優しいバラードですがドラムのフィルインはテクニカルだったりします。

 

#9 Pastor★★☆☆☆

かなりヘヴィで悲愴感に溢れた曲です。特にドラムが激しくて聴きごたえがありますね。

 

#10 Comendo Melancia★★★☆☆

ブラジルの雰囲気をエッセンスに加えたインストです。複雑なリズムの中、ギターが動き回ります。プログレ度はかなり高いです。

 

#11 Primeiro Amor★★☆☆☆

アコギによるインストです。優しい曲ですね。

 

#12 Nacib Véio★★★☆☆

本作一番のスピードナンバーです。Bメロでは優しいバイオリンの音を入れたり間奏ではブラジリアンな雰囲気を取り入れたりして緩急をつけています。しかしかっこいい曲ですがサビが弱いんですよね、彼の曲って。

Un Virtue Vitae (2002)


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①クサさ ★☆☆☆☆

②高揚感 ★★☆☆☆

③衝撃度 ★★☆☆☆

④演奏力 ★★★☆☆

⑤構成力 ★★☆☆☆

⑥ジャケ ★★☆☆☆

⑦満足度 ★★☆☆☆

 

ブラジルのブラックメタルバンド、Agaurezの1stです。音が全体に軽めなのが難点ですが、聞けばまぁブラックメタルな感じです。比較的テンポは控えめかな。最後静かに余韻を残して終わっていくのはいいと思います。

 

#2  Triumph (Modvs Essendi)★★★★☆

激しいブラックメタルですが、スピード一辺倒ではなく、比較的ゆっくり目です。サビの楽器隊は勇壮な印象でややくさめ。比較的聴きやすいです。

 

#3 Obscure Shades★★★★☆

おどろおどろしげな曲ですが、音は軽め。ベースも激しく動いていて楽しいです。

 

#4 Reflections Of Wisdom★★★☆☆

かなり複雑な曲構成です。しかしブラックメタルだとどこかで曲が変わったのか、一つのトラックなのかわかりにくいんでよね…挑戦は評価するし、そんなにダレることなく終わるとは思います。

 

#7  Virtue Deconstruction II -Into Construction★★★☆☆

重厚なインストです。次の曲と続いていいアクセントになっています。

 

#8 Intra Voyage★★★☆☆

アコギの絡むインストです。哀愁が漂い、これまでと全く雰囲気が違うのでいい清涼剤です。

 

#9 Unlighted In Misanthropy★★★☆☆

前曲から続いてピアノの音になって哀愁を漂わせながら終わりに向かっていきます。静かに静かに終わっていきます。

 

History (2018)


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①クサさ ★★★★☆

②高揚感 ★★★★☆

③衝撃度 ★★★☆☆

④演奏力 ★★☆☆☆

⑤構成力 ★★☆☆☆

⑥ジャケ ★★★★★

⑦満足度 ★★★☆☆

 

ブラジルの若手パワーメタルバンドの3rdです。

基本的には前作の延長線上で、良くも悪くも印象に残らない曲が前半は多いのですが、後半はオッと思うようなクサメロが所々に飛び出してきてぐっときます。前作が気に入ったのなら今作も買いでしょう。

逆に楽器隊(特にドラム)は特に面白みのない演奏を続けているので、次ではここらあたりの底上げを期待したいところです。現状はあくまでB級と言えるでしょう。

 

#2★★★☆☆History

荘厳なインストから続くのはやはりのトラウマー節。盛り上がりそうで盛り上がりきらず、しかしまんざら悪くもない疾走曲です。オープニングナンバーとしては力不足かな。

 

 #4★★★☆☆Gurdians Of Time

勢いのあるサビのフレーズが印象的な曲で、彼らの曲にしては緩急があり、良くできています。

 

#5★★★☆☆The Land Of Rising Sun

日本のファンのために、日本のことを思って書いた曲というからてっきりバリバリ疾走ナンバーかと思ったら意外とミドルなナンバーでびっくりです。Aメロからはなんか期待させる感じがあるのですが、サビはあまり特徴のない、トラウマー節全開の曲です。ギターソロはクサめ。

 

 #7★★★★☆Lonely Rain

明るくクサイ疾走サビが印象的な曲です。ストラトのマネごととも違う、彼ららしい琴線をかきむしる曲に仕上がっているのではないでしょうか。間奏にもう少しひねりが欲しいかな。

 

 #8★★★★☆Revolution Has Begun

ハイトーンクサメロサビが炸裂する彼らの中でも早いナンバーです。楽器隊がフックに欠けるのが課題ですが、いい曲書きますね。

 

 #9★★★★☆Seize The Day

ギターリフからしてクサクサなのですが、サビでも期待を裏切りません。やはり楽器隊が一辺倒なのは気になりますが、それを上回るクサメロです。

 

#11★★★☆☆Thousand Tears

壮大なバラードです。こういう曲もきっちり書けるんですね。

 

#12★★☆☆☆Burning Rainbow Road

疾走ナンバーですがやや地味。キーボードソロとか、曲構成はわりといいのですが。 このために日本盤を買うほどではありませんね。

AVALON (2016)


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①クサさ ★★★☆☆

②高揚感 ★★★★☆

③衝撃度 ★★★☆☆

④演奏力 ★★☆☆☆

⑤構成力 ★★☆☆☆

⑥ジャケ ★★★★★

⑦満足度 ★★★☆☆

 

ブラジルの新人バンドの2ndのして、日本デビュー作です。全体にティモ・コティペルトをちょっとあっさりのっぺりさせたような声もありストラトヴァリウス感の漂う作品ですが、あまりメタメタしていません。

メロディーには見るべきところがあり、なかなかクサいです。特に#6はなかなか。しかしボーナストラックのカバーを聞くと先輩諸バンドと比べるとまだ一歩劣るのは確か。また、全体に曲調が似通っていて聞き飽きしやすいのも難点です。

 

 

#2★★★★☆AVALON

ちょっと日本のヴィジュアル系っぽい雰囲気の曲です。なかなかどうしてクサイ。メタルという雰囲気は薄いですが、訴えかけるものはあります。

 

#3★★★☆☆FOREVER STARTS TOMORROW

ストラト風のハードロックです。今一歩くささに欠くところがありますが悪くはないかな。

 

 #4★★★☆☆TRAUMER

ストラトのEagleheartを少し盛り上がらなくした感な曲です。

 

#6★★★★☆LET YOU GO

サビのハイトーンがハイライトの曲です。ツーバスを途中入れたり入れなかったりすることでアクセントにもなっています。

 

#9★★☆☆☆Don't Believe Their Lies

久しぶりのスピードナンバーで、ややクサイところもあるのですが、全体にもったりしていてインパクト薄。

 

 #11★★★☆☆OUR SPRIT NEVER DIES

Bメロがややクサいです。サビはやはりストラトっぽくもあるがややのっぺりした感じ。ベースソロがあります。

 

 

アヴァロン【ボーナス・トラック3曲収録/日本先行発売】

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Symphony Of Delusions (2005)


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①クサさ ★☆☆☆☆

②高揚感 ★★☆☆☆

③衝撃度 ★★★☆☆

④演奏力 ★★★★☆

⑤構成力 ★★★☆☆

⑥ジャケ ★★★☆☆

⑦満足度 ★★☆☆☆

 

フィンランドメロディック・デスメタルバンド、Blind Stareの1stです。全体にダークな曲調で、しばしばシンフォニックです。ギターソロはメロディアス。デスヴォイスだけでなく、グロウルやクリーントーンのコーラスも使っています。

 

#1 Central Theory★★★☆☆

不穏な感じの曲です。サビでは勇壮なクリーントーンのコーラスとデスヴォイスが呼応します。

間奏ではキーボードが荘厳な雰囲気を醸し出します。

全体にデスヴォイスのリズム感がいいですね。

 

#2 My Black Letter★★★☆☆

ロディックなギターの響く曲です。構成はやや複雑。間奏ではピロピロギターがクラシカルでクサいメロディーを奏でます。

 

#3 Ender★★☆☆☆

ネオクラシカルな雰囲気のある曲です。

前ニ曲よりは地味めですね。

 

#4 An Insane's Diary Pt.II★★☆☆☆

シンフォニックな曲です。

中途ではブラストビートも出てきて激しさを増します。ただしブラックメタル的ではなく、あくまでメロデスの範疇を超えないレベルです。

 

#5 The Silent Song★★☆☆☆

グロウルから始まる荘厳な曲です。クリーンなヴォーカルやデスヴォイスも出てきてそれぞれが活躍します。緊迫感のある曲調です。ギターソロがまたカッコいいですね。

 

#6 All for the Unspoken★☆☆☆☆

激しいデスヴォイスから始まるスピードナンバーです。ピアノが目立ちますね。不穏な雰囲気です。

 

#7 Shotgun Symphony★★★★☆

間奏のギターがギュインギュイン言うのがこの手のジャンルでは珍しい気がします。速弾きパートもあり、それに合わせたツーバスドコドコも含め、なかなか満足です。最後のストリングス・デスヴォイス・ドラミングの組み合わせが白眉です。

 

#8 Words of Truth★☆☆☆☆

またまたシンフォニックな曲です(特に間奏が)。全体にはちょっと地味かな。間奏のギターソロはメロディアスですけど。

 

#9 Thornhearts★★★★☆

勇壮な曲です。コード進行もはっきりしていて好印象ですね。クリーントーンのコーラスが地味にクサいです。最後音が上がるのもやんかキャッチーですね。

 

#10 Statues and the Worldends★★★☆☆

アップテンポでなかなか盛り上がる曲です。シンフォニックで前向きな印象も受ける曲ですね。